抗真菌作用のある医薬品

真菌は白癬菌、癜風菌、カンジダ菌など様々な種類があり、その種類によって効果のある抗真菌のお薬も異なってきます。間違った薬を塗布すると状態がさらに悪化する場合もありますので、ご使用の際には注意が必要です。

抗真菌薬は多くの症状を完治させる

真菌は細菌よりも大きい生物の一種で、簡単に言えばカビのことです。酵母菌やキノコも真菌に分類されます。真菌の中には人間の体に寄生するものがあり、それらによって発症する病気を真菌症と呼んでいます。
代表的なものは水虫やたむしで、白癬菌という真菌によって引き起こされます。またカンジダが引き起こすカンジダ症もよく知られています。
そのほか肺から感染し脳炎や髄膜炎を起こすクリプトコッカス症、肺炎や喘息を起こすアスペルギルス症なども真菌症の一種です。
症状が皮膚だけに留まるものを表在性真菌症といい、爪や皮下組織にまで及ぶものを深部皮膚真菌症と呼びます。また内臓にまで及ぶと深在性真菌症と呼ばれます。多くの真菌は空気中にも無数に漂っていますが、通常は人間が吸い込んでも病気を起こすことはありません。
しかしエイズや抗がん剤などで免疫力が低下しているときに吸い込むと、重い症状を引き起こすことがあります。
真菌による症状を治療するには抗真菌薬が有効です。表在性真菌症には塗り薬を、深部皮膚真菌症や深在性真菌症には飲み薬を使用します。抗真菌薬にもいくつかのタイプがあります。
ポリエン系抗真菌薬は、真菌の細胞膜の成分であるエルゴステロールを破壊します。ただしヒトの細胞膜にも影響を与えるため、ある程度の副作用があります。アゾール系抗真菌薬は、エルゴステロールの合成を阻害して増殖を防ぎます。
キャンディン系抗真菌薬は、真菌の細胞壁の材料となるグルカンの合成を阻害します。ヒトの細胞には細胞壁がないので、副作用は少ないとされています。
これらの抗真菌薬を単独で、または組み合わせて用いることにより、多くの症状を完治させることができます。