抗真菌作用のある医薬品

真菌は白癬菌、癜風菌、カンジダ菌など様々な種類があり、その種類によって効果のある抗真菌のお薬も異なってきます。間違った薬を塗布すると状態がさらに悪化する場合もありますので、ご使用の際には注意が必要です。

抗真菌におけるメカニズム

抗真菌薬として用いられる薬には主に三種類があり、それぞれによって抗真菌作用のあらわれ方が違います。ではそれぞれの抗真菌薬のメカニズムはどのようになっているのかというと、まず三種類のひとつであるポリエン系から見ていきましょう。
ポリエン系抗真菌薬は「ファンギゾン」などの名前で販売されている薬で、これは真菌の外側を構成している細胞膜を破壊する作用があります。真菌は内部に遺伝子などを包み込む核があり、それを包む細胞膜、さらにそれを包む細胞壁で構成されています。
ポリエン系の薬はこのうち細胞膜を破壊することで、細胞膜内部に守られていた物質を外に漏出させて真菌が生存できない状況を作るのです。次に二種類目のアゾール系と呼ばれる薬ですが、販売時には「ニゾラール」や「イトリゾール」といった名前が使われています。
これは真菌が細胞膜を構成する際に使用する成分であるエルゴステロールの合成を阻害し、繁殖ができないような環境を作ります。
先ほどのポリエン系は直接真菌が生存できなくするものでしたが、アゾール系の場合は真菌が増やせなくなる環境を作ることで対応するのです。
そして最後の三つ目がキャンディン系と呼ばれるタイプです。真菌は細胞壁の主成分としてグルカンと呼ばれる糖を使用しているのですが、キャンディン系はこのグルカンの合成に関わる酵素の働きを阻害します。
これによって真菌の最も外側を保護している細胞壁が構成できなくなりますから、これによって真菌に対抗していくということになります。このように抗真菌薬はそれぞれのタイプによって異なるメカニズムを有しています。
そのためそれぞれの症状に合わせて適切なものを選択することが必要となるのです。